髪のキューティクルを守る正しい乾かし方|美容師が教えるダメージ知らずのドライヤー術

はじめに|その乾かし方、本当に大丈夫?

「ちゃんと乾かしてるのに、髪がパサパサ…」

「毎日トリートメントしてるのに、ツヤが出ない…」

そんな悩みを抱えているあなた。

実は、その原因は“キューティクルの開きっぱなし”かもしれません。

美容師として何千人もの髪を見てきた中でわかったことがあります。

髪の美しさは、乾かし方で8割決まるということです。

本記事では、髪のキューティクルの仕組みから、ドライヤーによる正しい乾かし方、間違った乾かし方が招くダメージまでを徹底解説していきます。

髪のキューティクルとは?|構造と役割

髪の表面を覆っている「キューティクル」。

これはウロコ状に何層にも重なっている髪の表面の角質層で、魚の鱗のように毛先に向かって並んでいます。

キューティクルの役割

髪の内部の水分や栄養を守るバリア 外部からのダメージ(紫外線、摩擦、熱)を防ぐ盾 髪のツヤや手触りを左右する美髪のカギ

つまり、キューティクルが整って閉じていれば、髪は光を反射してツヤが出て、手触りもサラサラに。

逆に、キューティクルが傷んで開いたままだと、ゴワつき・パサつき・広がりなど、あらゆるトラブルの原因になります。

なぜ髪は濡れるとキューティクルが開くの?

髪が濡れると、キューティクルは自然と開きます。

理由は、髪の成分(ケラチンたんぱく質)が水を含んで膨張することで、ウロコのような構造が浮き上がるからです。

これにより、

髪内部の水分や栄養が外に逃げやすくなる 外部の刺激(ブラッシング、摩擦、熱)でダメージを受けやすくなる

つまり、**濡れている髪は「無防備でむき出しの状態」**なんです。

キューティクルを閉じるには「ドライヤー」が必須!

髪が自然乾燥していく過程では、キューティクルは開いたままになってしまいます。

しかし、適切な熱で素早く乾かすと、キューティクルは閉じて髪内部の水分や栄養がしっかり閉じ込められるんです。

ドライヤーでキューティクルを閉じる仕組み

熱で水分が蒸発 → 髪の膨張が収まる → キューティクルが自然に収まる 表面がなめらかになる → ツヤ・手触りが格段にアップ

これが、サロン帰りの「なめらかで艶やかな髪」の正体。

間違った乾かし方で起きるダメージとは?

自然乾燥: キューティクルが開いたまま乾くことで、表面がザラつき、絡まりやすくなる。 寝る前の自然乾燥は特にNG! 高温で一気に乾かす: 熱ダメージでキューティクルが溶けて剥がれ、枝毛や切れ毛の原因に。 乾かしすぎ: パサつきや乾燥が進み、バサバサした質感に。

美容師が教えるキューティクルを閉じる正しいドライヤー術

1. まずはタオルドライを丁寧に

髪をこすらず、水分を挟むように吸い取る。

ここでしっかり水分を取ることで、ドライヤー時間を短縮でき、熱ダメージも軽減!

2. 乾かす順番は「根元→中間→毛先」

根元が最も乾きにくいため、先に乾かしてボリュームもキープ。

毛先は乾かしすぎるとダメージを受けやすいので最後に。

3. ドライヤーは「上から下」にあてる

キューティクルは毛先に向かって並んでいるため、上から風をあてて撫でるように乾かすと整いやすくツヤが出る!

4. 仕上げに冷風をあてる

冷風でキューティクルがキュッと引き締まり、ツヤ感UP&持続性もアップ。

朝までうるツヤが続くポイント!

美髪への近道は、正しいドライヤー習慣から

髪は顔と同じくらい、あなたの印象を左右します。

そして、美髪のための第一歩は「正しく乾かす」ことから始まります。

どんなに高価なトリートメントを使っても、乾かし方を間違えると意味がない。

それが、現役美容師としてたどり着いた結論です。

今日からぜひ、キューティクルを意識したドライヤー術を取り入れてみてください。

数日で、手触り・まとまり・ツヤの変化に気づくはずです。

まとめ

キューティクルは髪のバリア。閉じてこそ美髪は保たれる 濡れた髪はダメージを受けやすい 正しい乾かし方でキューティクルを閉じることが重要 根元から順番に、上から風を当てて冷風仕上げが基本!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次