ヘアオイルとアウトバストリートメント(ミルク・クリームタイプ)の正しい使い分け

髪質改善のプロが教える本当に効果のあるケア法

髪の毛のパサつき、広がり、ダメージが気になるときに頼りたい「ヘアオイル」と「アウトバストリートメント」。どちらも似たように見えるけれど、実は役割も効果もまったく違います。正しく使い分けることで、あなたの髪はもっと綺麗に、扱いやすく生まれ変わります。

この記事では、美容師として日々の現場で数多くの髪質改善を行っている筆者が、ヘアオイルとアウトバストリートメントの違いと、髪質や悩みに応じた使い分けの方法を詳しく解説します。

ヘアオイルとアウトバストリートメントの違いとは?

まず大前提として、「ヘアオイル」と「アウトバストリートメント」は以下のような役割の違いがあります。

ヘアオイルの役割

主な成分:シリコン・植物油・エステルオイルなど 目的:髪表面の保護・ツヤ出し・熱ダメージの緩和 タイミング:ドライヤー前・スタイリング仕上げに

ヘアオイルは主に“髪の表面をコーティングする”ために使われます。ドライヤーの熱や摩擦から髪を守ったり、ツヤを出す仕上げ用にも最適です。

アウトバストリートメントの役割

主な成分:アミノ酸・タンパク質・保湿成分(セラミド・ヒアルロン酸など) 目的:髪内部の補修・栄養補給 タイミング:洗髪後、タオルドライ後に使用

アウトバストリートメントは“髪の内部に栄養を届ける”役割を持っています。ダメージの補修・髪質改善のためにはこちらが本命です。

髪質別|使い分けのポイント

1. 髪が乾燥してパサつく人

おすすめ:アウトバストリートメント+ヘアオイルのW使い

まず髪内部にしっかり水分と栄養を入れた後、オイルでふたをして蒸発を防ぐのがベスト。乾燥対策にはこの重ね使いが最も効果的。

2. 髪が広がる・うねる人

おすすめ:しっとり系アウトバストリートメント+重めのヘアオイル

湿気や癖毛による広がりには、油分でのコーティングが非常に重要。オイルはスタイリング前にも仕上げにも使うとキープ力アップ。

3. ブリーチ・カラー毛などハイダメージ毛

おすすめ:補修成分入りのアウトバストリートメントを最優先

内部のタンパク質が流出してスカスカの髪は、まず栄養補給が最重要。オイルだけでは補修できないため、集中補修タイプのアウトバスを選びましょう。

使用する順番と注意点

「アウトバストリートメント → ヘアオイル」の順が基本です。

順番を間違えると、せっかくの補修成分がオイルで弾かれてしまうため、注意しましょう。

また、オイルのつけすぎにも注意!重たくなりすぎるとベタつきやぺたんこ髪の原因になります。ミディアムヘアで1〜2プッシュが目安です。

美容師の本音|サロンでも伝えている選び方のコツ

アウトバストリートメントの選び方

細い髪・猫っ毛: ミストタイプや軽めのミルク 硬毛・剛毛: 濃厚なミルクタイプ or エマルジョン ダメージ毛: ケラチン・CMC・アミノ酸配合のもの

ヘアオイルの選び方

自然なツヤを出したい: ホホバオイルやアルガンオイル中心の植物由来 しっかりまとまりを出したい: シリコン系やエステル系の重めオイル

まとめ|目的と順番を守れば効果倍増!

ヘアオイルとアウトバストリートメントは、それぞれ得意な役割があります。

・内部補修=アウトバストリートメント

・表面保護=ヘアオイル

この使い分けと順番をしっかり守れば、髪は見違えるほど美しくなります。

髪質改善においては、どちらか片方では不十分。毎日のルーティンに正しい使い方を取り入れて、理想の艶髪を目指しましょう!

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